卒業アルバムは、学生時代の大切な思い出を振り返るための大切な一冊。しかしながら、「写真写りが悪いから、あまり何度も見たくない」と思っていらっしゃる方も多いようです。
その理由には、卒業アルバムならではの特徴が影響しています。
卒業アルバムには必ずと言っていいほど、卒業生一人ひとりが正面を向いて胸から上を撮影する「個人写真」が載せられますね。
この個人写真の撮影現場にこそ、写りが悪くなってしまう要因が潜んでいるのです。
背景に味気ないボードが置かれ、次から次へと撮影が進んでいくという個人写真の撮影現場。
そんな環境で笑顔をカメラに向けるというのは、なかなか難しいことですよね。
また、次の人が列を作って待っていて、かつ撮影の時間も限られていることが多いという状況の中での撮影…。
そんな場面で「うまく笑顔が作れなかったから撮り直してほしい」と希望を告げるのも、かなりの勇気が要ることです。
これらの特殊な状況が重なることで、卒業アルバムの個人写真の「写りの悪さ」が生まれてしまっているのです。
では、どうすれば失敗しない写真写りになるのでしょうか。
ここではそのコツを、いくつかご紹介していきます。
個人写真の場合、撮られるのは胸から上だけだからといって、だらだらした姿勢で撮影に臨むのは失敗の元です。
立ち姿勢での撮影の場合は、しっかりと背筋を伸ばしましょう。
この時に腰を少しだけ前に出すように意識すると、美しい姿勢を保つことができます。
座った状態での撮影の場合も同様に、背筋に意識を集中させましょう。
それにプラスしてお尻をぐっと後ろに引くことで、胸の張りすぎによる不自然さを解消することができます。
そして、もっとも難しいのが「表情作り」。表情というものは、気持ちの持ちようで随分印象が変わるということを覚えておきましょう。
撮影の直前に自分の好きな音楽やドラマのことなどを思い出すだけでも、自然と笑顔が浮かぶものです。自然に浮かんだ笑顔は、作ろうとして無理やり作る笑顔よりもずっとナチュラルに見えます。
顔の筋肉をほぐしておくことも、柔らかな表情のためには非常に効果的です。撮影の前には目をぎゅっと閉じたり開いたりを繰り返したり、頬を伸ばしたりしながら、緊張による強張りを意識的に解いておきましょう。